リ コ ー ル に 出 て な い 故 障 そ の 2


         リコール対策に出てない故障その2

        
今回はスズキ ワゴンR MRワゴン ラパン ニッサン モコ その他多機種に搭載されております
        新車登録平成17年前後の車両に搭載の K6A 可変バルブタイミングエンジンエンジン
        搭載車 御使用のお客様必ずお読み下さい。


最近上記エンジンの搭載車を車検並びに定期点検等で検査致しますとエンジン 冷間時特に朝最初
にエンジン始動すると直後にエンジン上部よりガラガラ音(かなり大きな異音がタイミングチェーン又
はVVT付近より )が発生 エンジン始動すると1.5秒以で異音が止まります 以後何度停止 始動 加速
減速 走行検査しても症状(異音)は発生しません但し外気温度により時間は多少変化しますがエンジン
停止し3〜6時間以放置すると又いやな異音(ガラガラ音)が発生しそのまま無視し使用していると徐々に
異音が大きくなります。

検査結果上記症状の発生している車両が多数ある為メーカーサービス部に問い合わせ致しますとやはり
そのような車両が入庫する との回答です メーカーでは故障発生箇所は可変バルブタイミング機構(VVT
不良)及び各タイミングチェーン テンショナー ガイド 又はタイミングスプロケットギヤーその他の劣化 磨耗
と回答しておりますが通常使用で走行距離2万5千〜4万km走行車でも異音が発生しているため原因追究
する為 該当車のエンジン 2台分解し 原因追及致しました。
(6万キロ走行のスズキ ワゴンR並びに ニッサン モコ 走行4万km走行車 双方K6A可変バルブタイミ
ング機構搭載エンジン)
 

上記の故障は保障の対象にならないのか メーカーに問い合わせ致しますと保障は新車登録日より5年
と言うことです。

自家用使用では 保障切れの5.5年〜6年使用するとこの異音が発生しているようです。
ダイハッさんのムーヴはVVTの内部異音(カチャカチャ コッコッと小メタルのような音)発生トラブル
は年式 走行距離 リコール期間関係無しで全車両リコール対策品と無料交換 リコールされております
が上記メーカーさんはリコール期間外は保障してくれません。


分解検査結果異音発生原因追究致しました 結果メーカーセールス並びにサービス部へ結果報告したが 
リコール対象に何故かしない 残念な事です。 最近の同型エンジンはタイミング機構を全面的に変更して
いるようです。

原因は最初サービス部に問い合わせ致しました回答内容とは全く異なった内容の原因結果が2台のエンジン
分解結果から追究出来ました。


分解結果異音発生箇所は吸気側カムシャフト 軸に直角方向にVVT機構のロックピン穴が加工されておりますが
このピンロック穴の真円度がシャフト材質不良により楕円形に変形しているため冷間時VVTロックピンがこの穴に刺
さりロックしているがガタがある為振られて異音発生する
エンジン始動し油圧が上がるとロックピンは窄みロック穴からVVT機構内部に完全に窄みスルーになる為異音発生し
ないと共にバルブタイミングも正常に進角及び遅角しエンジンは正常に作動する エンジン停止直後の始動はエン
ジン油圧が加わっているため異音でない 長時間放置すると 油圧低下しロックピンが楕円形に変形したピン穴に
刺さりVVT ガタツキにより異音発生する。以上の繰り返しが原因 なを分解結果2台のエンジン共にVVT正常ロック
ピンも変形曲がり磨耗作動も異常なしその他のバルブタイミング関係機構も異常なし原因はカムシャフト材質不良
によるピン穴の変形が原因でした。

カムシャフト インテークアッセンブリー交換 VVTはピンの変形磨耗作動を確認し異常が無ければ再使用可能 Oリ
ング再使用不可 シールパッキンケース部は丁寧に清掃すること オイルパン装着時は必ず内部異物確認し装着
バルブタイミングも慎重に確認しタイミングケースを装着 Oリングの位置ずれには十分ご注意を並びに油圧コント
ロールバルブの調整スクリユはムヤミに回さない事 エンジン部 油路清掃 オイルポンプ 油圧調整部も点検が
必要です。


整備完成後 診断機(スキャンッールテスター)で診断並びにデーターを確認致しました結果全項目整備基準
データーに適合しており正常に復帰いたしました
       
整備後現在で約6千5百km以走行してますが2台共一度も異音発生致しません 燃料消費もデーター表示に
近づき馬力 加速も大変良くなりました。

排気ガス濃度 CO  CO2  HC  NOX  基準 適合


■ 
下記は実際分解致しました写真です 御覧下さい。



 
下記写真をクリックすると拡大します。


上段右端並びに下段左端の写真中央のロックピン穴が楕円に変形してますがこの穴は真円が正規です
シャフトの材質不良により楕円形に変形してるでしょうこれが原因でVVTが踊り異音が発生しておりました
メーカーさんも原因わかってると思いますが何度聞いても正しい回答してくれず保障期限が切れる頃に
異音発生するとはひにくなものです異音発生する時期がくれば新車と交換しなさい主義ですかな〜 〜 〜
タイミングチェーン関係の全部品並びにカムシャフト交換 整備料金 計 \8万前後〜13万以になるのでは
ダイハッさんのように全該当車両リコールにしてほしいですよねこれは明らかに材質不良によるトラブルと思
いますが


ちなみにこの車両2台は当社経由で新車販売し6か月毎に点検整備5千キロメートル毎に高級オイル全量交換
一万キロ毎にオイルエレメント交換し法定定期点検 メンテナンスも自家用ですが事業用自動車同等に管理し
現在まで使用している車です。

でもレポート致しました通り上記の如く走行4.3万`前後新車登録より5年3か月で異音が発生し整備致しました。
(保障期間  新車登録日より 5年だそうです他社メーカーのエンジンは軽自動車でも20万kmは走行している
ようですが???

スズキさんヒット商品車のエンジンです最近は世の中不況により自動車の使用年数が大変長く
なっております運輸省からも長期使用車の検査点検項目も追加されております リコール対策考えてくれませ
んか信用問題ですよ)




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